介護④「まずはどこに相談すればいいの?」
今日は公的介護保険の「手続き・手順」についてお話しします。
まず、一般的には“いきなり介護が必要”となることは稀でしょう。
脳・心臓・ケガなど、体調不良から病院に行き、通院・入院での治療を経て「介護」に至るのが多いのではないでしょうか。
私の父の例をお話ししますと、最初は脳梗塞で倒れて救急搬送、脳神経外科の入院患者として治療を受けました。
一命をとりとめ、退院はできましたが、しばらくして再度の発症で入退院を繰り返しました。
この経緯の途中で介護認定に向けた手続きをすすめられ、病院からのアドバイスに従って、介護認定の手続きをお願いしました。
このように、病院がスタートラインとなって進んでいくケースが多いかと思いますが、他には「市役所の窓口に相談する」という方法、近くの「地域包括支援センターに相談する」という方法もあります。
地域包括支援センターとは、介護相談・介護予防の窓口として業務を行っています。
私は現在広島市佐伯区に住んでいますが、インターネットで広島市のホームページから調べると「同市内に38カ所」「同区内に6カ所」ありました。
まずは近くにある地域包括支援センターを調べておくこともお勧めします。
では、介護認定に向けた手続きとなると、下図のような手順になります。
申請⇒調査⇒認定⇒ケアプラン⇒利用という順なのですが、ここで注意しておくべきなのが…、
①調査の際には格好つけない!
…私の父のケースでは、調査に自宅に来られた際に“できないこともできると言ってしまう”といった状況がありました。
着替え・トイレなど、他人の調査員の前では頑張って「自分でできます」と無理しちゃうということです。
某介護業者さんに聞いた例では「冬場にできないことが温かくなるとできてしまう」ということもあるようで、調査を受ける季節にも関係するようです。
いずれにしても、嘘はダメですが、無理して格好つけるのではなく、ありのままを見てもらうという姿勢が必要だと思います。
②状況は変わる!
…あたりまえのことですが、本人の状況・体況は変わりますよね。介護認定においても、一旦受けた認定もずっとそのままということではなく、状況が変われば認定も再度お願いするということが可能です。
随時、ケアマネージャーさんに相談するのがよいでしょう。
③良いケアマネージャーと、良い関係を作る!
…正直なところ、父のケアマネさんは決して“良い”と言える方ではありませんでした。
例えば、「入居できる特養はありませんか?」と聞いても「いっぱいで無理です」の返答、この場合、私たち家族にとっては「どこも無理なんだ」と思ってしまいますよね。
でも、これはそのケアマネさんが勤める施設に空きがないという意味で、他所にあるかどうかまでは調べもしないものでした。
結局、自分たち家族で探して新設の特養の手続きに早朝から並んでどうにか入ることができたのですが、その旨を電話で報告したときも「ああそうですか」の一言でおしまい、なんとも悲しい対応でした。
まあ、これは介護保険スタートの年のことですから、今のケアマネさんはそんなことはないかと思いますし、我々家族としても連絡を頻繁にとっていたわけではないのでこちらの責任もあるかな~とは思います。
経験から思うことは「良いケアマネさんと、良い関係を作ること」が大切だということです。
ケアマネさんが合わないな~と思ったら、勇気を出して市役所や地域包括支援センターに相談してみてください。ケアマネさんの変更というのも可能です。
ちなみに、ここまで書きました「申請・調査・ケアプラン作成」については費用はかかりませんので安心してください。