医療②日本の健康保険は世界一?!
上の図は、私たちが病気やケガをしたときに健康保険から給付される一覧です。
数え上げると20種以上も? こんなにあるんです。
ただし、日ごろに身近なのは「療養の給付」ですね。
病院に行って診察・治療を受け、帰りに窓口で支払いをする…、この時点ですでに健康保険の給付を受けているわけです。
実際にかかった費用を100とすると、窓口で請求されるのは30。健康保険からの給付70を受けたうえで、30のお支払いをしているわけです。
これを「現物給付」と言い、健康保険が70給付してくれていることは実感としてないかもしれませんが、窓口で支払う際には“実際にはいくらかかったんだろう”と逆算すると健康保険の有難さが感じられるかもしれませんね。
★30%が自己負担と書きましたが、これは69歳までの人に共通することです。70歳以上になると、所得の大きさによって30%負担だったり20%負担だったりしますので、ここは別途書きますね。
また、診察・治療だけでなく、休業したとき・出産したとき・死亡したときにも健康保険が支えてくれるということも覚えておいてください。
日本では誰もが何かの健康保険を持っており、保険証を持っていけばどこの病院でも治療を受けることができますね。
私たちにとってはそれがあたりまえのことと思ってしまいがちですが、ここまで充実した制度は世界一と言っていいと思います。
欧米諸国の制度を見ても、すぐに使える病院が限られていたり、そもそも民間の医療保険しかなかったり…、いろいろです。
給与明細を見て「健康保険料高いな~」と感じる方もあるでしょうが、いざというとき本当に強い支えとなってくれる世界一の健康保険制度です。そのありがたさはぜひ知っておいていただきたいと思います。