医療①・あなたの加入する健康保険はどれ?
私たちの生活には、“予測できず”・“経済的な負担”が生じる、様々なリスクがありますね。
ここからは、そのリスクを「医療・介護・死亡・老後」の4つに区分して、それぞれに対応する社会保険の内容を解説し、足りない部分・補完すべき部分を明確にしていきましょう。
では、まずは「医療」です。
ガンをはじめとする生活習慣病、誰もが身近な問題として意識されていることは異論ないでしょう。
だからこそ、“なんとなく準備している”・“勧められるままに準備している”というのではなく、きちんと根拠ある準備をしておくことが肝心です。
まず、“医療”の第1回として、健康保険の全体像を理解していだきます。
健康保険は、職業・年齢によって異なる種類があります。
①大企業にお勤めの方、その扶養家族 = 健康保険組合
②中小企業にお勤めの方、その扶養家族 = 協会健保(全国健康保険組合)
③公務員の方、その扶養家族 = 共済組合
④自営業の方、その家族 = 国民健康保険
⑤75歳以上のすべての方 = 後期高齢者医療
…です。
加入者数別にみると、最多は協会けんぽで約29%、次に国保が約26%、組合けんぽが約24%、後期高齢者が約13%、そして共済けんぽが約7%となっています。
最多の“協会健保”ですが、以前は国(社会保険庁)が運営し、“政府管掌健保”と呼ばれていました。
それが平成20年10月から、新たに設立された「全国健康保険協会」で運営されることになり、窓口は各地の“支部”が受け持っています。
それぞれに、保険料負担も違えば、給付内容も異なる部分がありますので、どの健康保険に加入している人なのか…、まずはここを正しく把握してお話ししていかないと、間違った説明をしてしまいますから注意してくださいね。
そして、
※健康保険への加入や保険料の納付等に関する手続きは、「日本年金機構・年金事務所」
※健康保険の給付や任意継続等に関する手続きは、上記の「健康保険協会(支部)」
…が窓口になりますので、いざという時にどこに問い合わせればいいのか…、正しく把握しておいてください。
では、次回から保険料・給付等、内容に入っていきましょう。