FPの小ネタ

保険営業に役立つ小ネタ集

介護①「介護は西高東低?!」

 

 


今日からは、「医療」に続いて「介護」をテーマにお話ししていきますね。

 

「介護」の背景や現状をお客様とお話しする際、ぜひ覚えておいていただきたい数値・年があります。

まずはここから箇条書きにしますので、ポイント押さえて覚えておいてください。

 

①介護元年は2000年!

…これは基本です。公的介護保険がスタートしたのが2000年4月でしたね。でも、和暦で覚えようとすると「いつだったかな~」となってしまいます。ここは西暦で覚えておくと、「あれから〇〇年」というのがすぐにお話しできますね。

 

②65歳以上の「5人に1人」が介護認定!

…現在約670万人が介護認定(要介護・要支援)を受けています。全国で65歳以上の人口が約3,500万人ですので、率にすると19.1%、「約5人に1人」ということです。

例えば、自分たち夫婦+それぞれの両親で考えると6人ですね。ということは、この中で誰か1人は介護が必要だということです。

“他人事ではないでしょ”とお話しする際にはぜひ使ってください。

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③介護は「西高東低」!

…認定者数・65歳以上認定者率・1人当たり給付額を都道府県別に下記にまとめてみました。全国平均より高い数値は赤字で・低い数値は青字で記載しましたが、なんとなく西日本が高く、東日本が低く感じませんか?

世帯あたりの家族構成とか、介護施設・事業者の充実度など、理由はいろいろ考えられるのでしょうけどね。

 

④「2025年問題」!

…2025年、今から5年後ということですね。何事かといいますと、いわゆる団塊の世代後期高齢者(75歳以上)に突入するという年です。

高齢化社会が“超高齢化社会”になるといっても過言ではないでしょう。

介護に限らず、医療・年金など、社会福祉全般に課題は大きくなっていきます。

「誰が介護するの?」「費用負担はできるの?」など、考えるときりがないですね。

 

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…避けて通ることのできない「介護」、介護される側もする側も、肉体的・精神的・経済的に重く大きな課題を背負うことになります。

私自身、父親が認知症から介護が必要となって、自宅で2年、特別養護老人ホームで5年過ごしました。

次回からは、この経験も含めて、公的介護保険の内容・自助努力として準備すべきこと・手続きなどの注意点…、こんなお話しをしていきます。