運用⑦「変額保険」ってどうなのよ?
「運用⑤⑥」にて、「NISA」「i-DeCo」についてお話ししてきました。
お客様からの個別ご相談をうかがうと…、
※老後生活資金に公的年金だけでは不安なのは理解している。
※何か、補う方法で準備はしなければと考えている。
※でも、元本割れするような思いはしたくない。
※最近「NISA・i-DeCo」を耳にはするけどよく分からない。
※安易に相談したら、騙されそうで怖い。
…という方が多いように感じます。
こんなとき、私は「NISA・i-DeCo」の内容・メリット・注意点をお話しするとともに、「変額保険」という選択肢についてもご紹介しています。
「変額保険」というと「NISA・i-DeCo」より古い感じがしますし、それこそ「損した~」という悪い思い出を持たれている方も多いのですが、実はこれもまた太い柱の一つとして充分価値あるものなんですよ。
ここまでのまとめとともに、変額保険についても、そのメリット・注意点をまとめておきますね。
★NISA
・「運用益に対して非課税」は大きなメリット
・「積立NISA」MAX額では、累計で800万円まで運用できる
・いざとなったら、途中の不意の費用にも対応できる
・ただし、元本部分に税のメリットはない
★i-DeCo
・「運用益に対して非課税」は大きなメリット
・さらに「掛金が所得控除」は魅力!
・ただし、60歳まで使うことができないという縛りがある
★変額保険
・運用効果については「NISA・i-DeCo」と同様に期待できる
・途中の“死亡保障”がある(保険ですからあたりまえだけど、現実には大きな支えです)
・将来(老後)の選択肢が多い
・いざとなったら、途中の不意の費用にも対応できる
・「非課税」「所得控除」という優遇は少ない
・スイッチング時に手数料がかからないものが多い
・各種の特約等を総合的に組み立てていくと、「医療・介護」の支えにもなる
…いかがでしょうか?
誰に対しても“これが一番”という物はなく、個々の状況とか、思いに応じて選択していただけば良いかと思いますし、これらを組み合わせていくことも「分散」の効果を見せてくれるものですよ。
とは言うものの、“バブル崩壊・リーマンショック”を経験し、今また「コロナショック(勝手にこう呼びますが)」に直面すると、運用に向けた不安感はさらに増しているのではないでしょうか。
確かに、毎日のようにネガティブなニュースばかりが続くと、“底なし沼に落ちていく”ような気になりますよね。
でも、ちょっと落ち着いて、高いところから俯瞰で見てみてください。
・感染者は増えていますが、既に退院している人も沢山いらっしゃいますね
・死亡者数、死亡率はインフルエンザ等と比べても、突出したものではないですね
・発端となった中国では明らかに収束方向にありますね
・日本の数値も、皆さんの努力の成果で治まってきていますね
…など、これから先を考えていくと、「消費」の総量は決して減少するものではなく、逆に「我慢したものが大きく現われてくる」という想像もできませんか?
今こんなことを言っても通用しないかもしれませんが、これから5年・10年というように長期で見ていけば、日本経済も世界経済も必ず復活してきます。
皆さんが考える「期間」も、数日とか数カ月という短期間で右往左往するのではなく、どっしりと腰を据えて、「長期」で考えることが肝心です。
“いつか考えよう”と思っていたら、いつの間にか老後は目の前にやってきます。
「長期・分散・平準」の原則に則るためには、1年でも早く始めていくことが大切です。
これだけ“リンゴの値段”が下がっている今というのは、ドルコスト平均法を生かして“買い”を進めていくチャンスとも言えますよ!