老後②「太郎と花子の人生行路」
さあ、ここから「老後生活の最大の支えである公的年金」のお話しです。
本屋さんに行けば年金にかかわる本は山のようにありますし、インターネットで検索しても読み切れないほどの情報があふれてます。
それでも、皆さんにとって“わかりにくい”テーマだとおっしゃる方は多いのではないでしょうか?
日本の年金制度って、本当に難しいですね。歴史を経るとともに改定を重ね、超高齢化社会でも存続できるように国の頭のいい方たちがいろんな捻りを加えていってます。
これを“わかりやすく”お話しするというのはなかなか困難ですが、細かな部分を省略しつつ、できるだけ簡単にお話ししていきたいと思います。
なので、重箱の隅の部分でふれないところも多々でてくると思いますが、あまり突っ込まないでくださいね。
お客様に対し、どれだけわかりやすく、影響あるポイントをしっかりとお話しできるようになるか…、ここを意識して読んでいってください。
まず、公的年金には「老齢」「遺族」「障害」の3種類の年金があるということを理解してください。
お客様と話していると、老齢年金の意識が強くて「こんなの掛け続けていても意味がない」とか、「累計でいくら掛けて、いくらもらえるのか」とか、こんな話題になることも多いのではないですか?
でも、ぜひ「遺族年金・障害年金」についても、その有難さはお伝えしていってくださいね。
数値でご紹介すると、老齢年金の受給者が約4,000万人、遺族年金受給者が約650万人、障害年金の受給者が約200万人いらっしゃいます。
この850万人、そしてそのご家族…、多くの方の役に立っている年金ですので、ここも忘れないでください。
この“公的年金制度の全体像”を理解し、お客様に伝えていく材料としてお勧めしたい資料がありますのでご紹介しておきますね。
日本年金機構のホームページに入っていくと、各種パンフレットの中に「太郎と花子の人生行路」というのがあります。
https://www.nenkin.go.jp/pamphlet/seido-shikumi.files/0000000011_0000026965.pdf
人生のいろんな出来事に対して、年金制度がどう登場するのか…、実にわかりやすく解説しています。
ぜひ一度手にしてみてください。
では、明日から本格的に老齢年金の仕組み・内容に入っていきます。