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保険営業に役立つ小ネタ集

医療⑥外国で病院にかかった…、どうなるの?

 


健康保険の「給付」について続けます。

今日はタイトルのとおり、「海外で病院にかかったときってどうなるの?」という点です。

海外旅行・海外出張・海外赴任など、海外に出かけることもありますよね、勝手のわからない外国で病気になってしまったら…、さあどうなるでしょう。

 

言葉もよくわからない中で、お医者様の言われるとおりに治療を受けざるを得ないわけですが、いざお支払いとなったときに、日本で加入している健康保険が使えるのかどうか…、これはお財布のうえでとても不安なことですよね。

 

答えはマルです。

健康保険には「海外療養費」という制度があり、【海外旅行中や海外赴任中に急な病気やけがなどによりやむを得ず現地の医療機関で診療等を受けた場合、申請により一部医療費の払い戻しを受けられる】となっています。

日本国内で病院にかかり「現物給付」として自身は自己負担部分のみ支払うというスタイルではなく、一旦全額を支払って、後日保険給付部分を払い戻してもらうという「償還払い」式になることはいたしかたないですが、とても心強い制度ですよね。

 

ただし、ちょっと注意は必要です。

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給付の仕組みとしては、「日本国内で同じ治療をして場合の治療費」を基準にして考えられますので、上の図のように実際に支払った額が大きくなってしまった場合には、後日受ける給付額は7割よりも小さくなってしまう場合もあります。