FPの小ネタ

保険営業に役立つ小ネタ集

医療⑪「いきなり大病院に行くと5,000円!」

今日は「医療」の最終回です。

まとめとともに、ここ最近での改定点から直接影響あるな…って思える点をご紹介しておきますね。

まずは、改定点から。

 

①紹介状なく大病院を受診すると、5千円の初診料が必要です!

 

私たちの身の回りには、いわゆる大病院だったり、中小規模の病院・診療所・クリニックなど、いろいろな医療機関がありますね。

ちょっと調子が悪いな~と感じたとき、皆さんはどんな病院に行きますか?

「いろんな科があるし、先生もいいだろうから、大きな病院に行こう…」って思います?

確かに、医師・スタッフ・設備機器等の充実を考えるとそうなのですが、皆がそうすると、大病院に患者さんが集中し、医療スタッフの負荷は重くなり、患者さんにとってもとんでもない待ち時間が必要になったりしますね。

国としては、この問題に対処するために「軽症や日常的な病気の治療は診療所やクリニックへ、救急や思い病気は大病院へ」という役割分担をすすめるという法改正を行いました。

 

これにより…、

初診の場合は治療費とは別に5,000円(歯科の場合は3,000円)以上で病院が定める特別の料金を徴収する。

対象となる大病院とは、400床以上病院は必須、200床~400床病院は病院の任意。

救急の場合は除外

これは「選定療養」にあたるので、全額自己負担であり、高額療養費の対象にもならない

…注意点を抜粋するとこんな感じです。

 

いかがですか?

5千円程度なら…と思われる方もあるかもしれませんが、今後の方向性等も考えると、普段から近くにかかりつけの診療所やクリニックを持ち、すぐに相談できる窓口を作っておくことが必要なのでしょうね。

 

さて、11回にわたる「医療」でしたが、私たちを支えてくれる健康保険のすべてをお話しできたものではありませんので、詳細は厚生労働省のホームページ等で調べていってくださいね。

 

そして、皆さんにお願いしたいのは「健康保険を正しく理解して、不足となる(自己負担する)内容・額を把握し、根拠をもった自助努力の提案をしてほしい」ということです。

よく「入院したら医療保険の給付でこんなに儲かった…」と自慢気に言う方がいらっしゃいますが、これは保険の目的ではありません。

正しい商品を、正しい大きさで提案するという姿勢であってくださいね。

 

では、次回は「介護」テーマに入っていきましょう。