FPの小ネタ

保険営業に役立つ小ネタ集

★番外編「コロナのお金」ってどうなの?

緊急事態宣言が解除になり、だんだんと日常を取り戻しつつあったかと思ったら、世界各国は増えるばかり、日本も東京では夜の街で若者を中心に増えだしている、…こんなニュースを見て、「そりゃ、当然これから全国的に拡散するわな~」と思ったら、案の定全国各地で記録更新が続き、数だけ見れば最初の波どころではないレベルになってますね。

今朝の情報番組で神奈川県知事が使っていた表現を使わせていただくと、キーワードは「自粛」⇒「用心」です。

“ウイルスは、どこにでも・必ずいる。ウイルスをゼロにすることができないなら、万全の用心をして行動する”という姿勢が肝心だということ。

改めて、自身の一挙手一投足を思い返して、“不用心”なところがなかったか…、こんなことを考えながら、“行動”はすべきなんでしょうね。

 

さて、今日は番外編として、このコロナウイルスとお金についてお話ししましょう。

1カ月ほど前に、ネット等のニュースでアメリカでコロナ治療費として1億2千万円の請求…」というのがありました。

ビックリする金額でしたから、覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

確かに、

・「エクモなんて機械使うことになったら高いだろうな…」

・「ホテルで療養って、いったいいくらかかるんだろう…」

・「そもそもPCR検査っていくらかかるのかな…」

…なんて考えだすと、お金の心配で怖くなりますよね。

今日はここを整理しておきます。

 

①検査

まず、新型コロナウイルス感染というのは、今は「指定感染症として厚生労働省が指定しました。これによって、このウイルスに関する検査・治療・入院・消毒などは、その費用を国が負担することになります。

ですから、基本的には“費用はかからない”と考えておいていただいて結構なのですが、疑問に思う点、注意しなければならない点もありますので補足しておきますね。

 

★検査して「陽性」なら無料だけど、「陰性」だったら有料だって聞いたけど?

…これはウソです。検査結果によって検査費用が必要になることはありません。

 

★無料なら、「任意で検査受けられる」みたいだから安心のために受けようかな?

…これも間違いです。症状や濃厚接触があって保健所・医療機関で「検査しましょう」となった場合は無料ですが、無症状で任意に受ける場合は全額自己負担です。ネットで検索すると2万円~4万円かかるようです。

 

②入院・治療

上記の検査と同様に、基本的には入院費も治療費も無料です。

実際には、症状があって検査・隔離されてから検査結果がでるまでの間とか、症状改善して退院に向けたPCR検査を受けて結果でるまでの間、…というのがどうなのかなと思われるかもしれませんが、安心してください、この間も無料です。

 

★でも、病院じゃなくて「ホテル療養」の場合は?「自宅療養」の場合は?

…これも病院に入院しているのと同じ扱いです。“1泊いくら”という心配は不要です。

ただし、ホテル療養・自宅療養の“認定前”とか、“解除後”の費用は必要ですし、新型コロナウイルス感染症に関するものではない医療”は対象にはなりません。

 

★「所得によって費用かかる」って噂は?

…確かに、世帯所得の高い人の場合は一部自己負担が求められるケースがあるようですが、それでも2万円程度ですので大きな負担ではありません。

 

③改善後

治療のおかげで改善し、検査でも陰性となって退院(ホテルも)した後は通常の健康保険の考え方になります。

 

④民間保険

民間保険(生損保)の取り扱いは、詳細は各会社に確認する必要がありますが、基本的には“災害”の扱いで入院給付金・死亡保険金を支払う模様です。

ただし、“実損填補”型の保険の場合には、上記のように自己負担がゼロの場合には保険給付の対象にはならないと考えておくべきです。

 

傷病手当金

健康保険では「連続して4日以上仕事につけず、報酬が受けられなかった場合」には、傷病手当金として「給与の2/3」を目安に、最長1年半支給されます。

注目すべき、今回のウイルス対策では、自営業・フリーランス契約社員等で国保の人にも、この傷病手当金が支給されるという点です。

詳細は市町村によって異なる場合もありますので確認してみてください。

 

…いかがでしょうか、不安点・疑問点の解消になりましたか?

今後、新たな治療薬などもできてくるでしょうが、お金の心配はまず必要ないでしょうね。

その分、「感染しない・させない」事に、最新の“用心”をしていきましょう!