医療⑩“いざ入院”となったら20万円?!
これまで、病気・ケガのため病院にかかった場合の支えとなる健康保険について、給付・保険料などお話ししてきました。
“かぜ気味でちょっと病院に…”という程度なら、お財布の負担もそれほど問題にはならないでしょう。
でも、これが入院とまでなると、その費用負担は心配ですよね。
当然、治療内容や入院期間等でお一人お一人違ってきますが、生命保険文化センターが開示している情報にこんなデータがあります。
このデータは、令和元年の調査で、過去5年間に入院し自己負担を支払った人へのアンケートで、高額療養費も加味して実際に負担した額をまとめています。
費用には病院に支払った治療費だけでなく、差額ベッド料・食費・日用品購入・見舞い時の交通費などを含んでいます。
平均すると約20万円という数値、これは覚えておきましょうね。
(…これまでお話ししてきた「先進医療」等、全額自己負担の医療を受けるとなったらこの平均額ですまないことは言うまでもありません。)
自身が入院している際にも、家族にとっては日常の生活費が必要です。
そしてさらに、個人事業主等とっては、予期せぬ支出が必要になるだけでなく、その間の収入が途絶えてしまうという、収支両面の心配が必要ですね。
いつ・誰が入院が必要となるか…、予測のできないことですが、決して他人事ではありません。
そんな時にも、安心して最適な医療を受けることができ、家族の生活にも支障がないよう、保険の必要性はしっかりとお話ししていってください。