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医療⑦「ダヴィンチ」が健康保険適用に!

 


健康保険の「給付」についてお話ししていますが、“先進医療・患者申出療養・評価療養・選定要領…”など、わかったようなわからないような言葉がたくさん登場しますね。

今日はここをまとめておきたいと思います。

さらに、調べものをしていたところ「へぇ~」って思うことがありましたので、ちょっと寄り道のつもりでご紹介しますね。

 

まず、前述の「言葉の整理」です。

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図のように、

「評価療養の一つである先進医療」「選定療養の一つである患者申出療養」であり、

  ⇒ともに健康保険の給付対象にはならない

  ⇒先進医療は先進医療特約の給付対象になる患者申出療養はならない

  ⇒先進医療から健保適用治療になるものもあれば、選定療養になるものもある。

…こんな点は覚えておきましょうね。

先進医療から選定療養になったら、特約からの給付にもならなくなりますから、まさに全額を自己負担で受けるということになります

 

そして、この数年で脚光を浴び、全国に急速に普及が進んでいるダヴィンチ」をご存知ですか?

いわゆる“支援ロボット”ですが、テレビドラマではダーウィンなんて名前で登場していましたし、最近はテレビで紹介されることも多いので見たことある方も多いと思います。

このメリットは、身体をメスで切り開くのではないので、身体の負担は少なく、術後の復帰も早いという点です。

ただし、この支援ロボットを操る技術を持った医師がいなければ何にもならないですよね、設置の病院も全国では200件を超えるという報道もありますが、今はこの医師不足が最大の問題になっているようです。

 

このダヴィンチ手術が、この数年でどんどん健保適用になっているんです

正式に書くと医学用語で難しくなりますので簡単に書きますと…、肺がん・胃がん食道がん・直腸がん・膀胱がん・子宮がんなどの治療です。

本来なら約200万円の費用がかかるものですが、これが30%負担で受けられるわけですから約60万円になりますね。さらに「高額療養費」の給付も受けると、最終的な自己負担は約10万円というところでしょうか、これはすごいと思いません?

 

ダヴィンチについては、ご存知のお客様も多いと思います。

保険適用になっていっていること、全国に広がっていることなど、話題として使ってください。

 

前述の「高額療養費」、とてもありがたい制度です。次回はここを掘り下げていきますね。