<相続・まとめ>毎日の活動で気を付けること!
「相続」シリーズも20回を超え、ここで最終回としますね。
今日は「まとめ」の回として、皆さんが日々お客様に会う際の“心構え”とでも言いましょうか、“こんな意識で臨んでほしい…”というお話しです。
と言うのも、相続を主題に営業活動をしようとしたら、まず間違いなく失敗します。
これは、
(お客様は…、)
・今、目前に問題視していない
・自分の家族に課題があるという認識がない
・法律等、難しくてイメージできない
・皆さんを「相談相手」として信頼していない
…等々、いろんな理由が考えられます。
それでも多くの皆さん(特に、ちょっと勉強して、“お客様のためになりたい”という意識の高い皆さん)が、使命感を持ってチャレンジされますが、私の経験ではそれで成功した人は一人もいらっしゃいません。
では、「相続」をテーマにすることはタブーなのでしょうか?
そんなことはありません。
相続対策をきちんとアドバイスできる営業マンは、それだけでなく広く・永く頼りにされる強い存在になれます。
そこで、まず皆さんにお願いしたいのは、「①情報提供という立ち位置で、②できるだけ多くのお客様にお届けし、③営業色を前面にださない」という姿です。
相続に対しての課題というのは、法的に多岐にわたり、金額も大きなものになります。さらに、深くアドバイスしようと思ったら、複雑な家族構成など、相当プライベートな部分まで踏み込んでいくことが必要になります。
結局、本当に悩んで相談するとしたら、弁護士さんや税理士さんということになるでしょうね。
この構図の中で、皆さんがすべきことというのは…、
★最新の法律・税務をしっかりと勉強し、いつでも正しいアドバイスができる
★相続対策を、「税対策」ではなく「分割対策」としてお話しできる
★保険に限らず、多面にわたる対策提案ができる
…こんな自分を作り上げることです。
以前にもお話ししました通り、相続が“争族”になってしまっているのは、基礎控除以内の財産の方が大半であり、相続税が問題になっているわけではありません。
・我が家に“争族”の火種はあるのか、ないのか…
・あるとしたら、事前にどんな策が講じられるのか…
・その対策をいつから始めるのか…
…ここをお客様に感じていただかなければなりません。
そして、お客様が企業経営者である場合には、
・スムーズな事業承継で、会社・従業員・顧客は守れるか…
…この視点も欠かせません。
「税対策⇒保険提案」という姿ばかりでは、“信頼されるアドバイザー”にはなれません。
懐広く、真にお客様のためのアドバイスができるという姿になっていってください。