運用②投資運用の三原則「長期」
昨日から「運用」をテーマにしています。
老後生活のベースとなる公的年金を理解し、そのうえで「どこで・誰と・どんな」生活をおくるのか…、自分なりの青写真を描くことが必要ですね。
【どこで】=持ち家なのか、借家なのか、サ高住なのか…、(ここは以前の「介護」シリーズで書きました「終の棲家」部分もご覧ください)
【だれと】=一人なのか、夫婦二人なのか、大勢の家族なのか…、
【どんな】=仕事するのか、しないのか、趣味は、生き甲斐は…、
一人一人が、この青写真は違うでしょう。自分なりの“目指す姿”を実現するためには、年金をどれだけ補っていく必要があるのかがはっきりすると、そこに向かった「運用」の大切さもご理解いただけると思います。
とまあ、こういうと「どうせ投資商品の営業だろう。だまされないぞ!」と警戒されることと思いますが、私はどこの代理店でもありませんので、安心してください。
全くフラットな立場で情報としてお話ししていきます。
昨日の最後に「時間を味方にする」「金利を味方にする」という2点を書きましたが、この二つと仲良くなるための原則を、まずは理解していただきたいと思います。
…この「原則」、いろんな会社・アドバイザーも唱えていることですので、聞いたことあるという方は多いと思います。
意識していただきたい「原則」とは…、①長期・②分散・③平準、この三原則です。
ここから一つづつ解説しますね。
①長期
昨日も「元利合計を考えたら、できるだけ期間は長く」と書きました。同じ金額をゴールとして向かうのなら、そりゃ長い期間をかけたほうが毎月の負担は小さくて済むし、複利運用の期待も大きくなりますね。
これはもちろんなのですが、もう1点、「長期であるほどリスクは軽減する」ということも見過ごせない点です。
この図は、過去35年間を振り返った日本とアメリカの平均株価の推移です。
バブル崩壊があったり、リーマンショックがあったりですから、数カ月とか数年の短期で見るとプラス・マイナス様々です。
でも、大きな流れとして見ていただくと折れ線グラフは徐々に右肩上がりになっていると感じませんか?
ある大学の先生が「世界の人口が増加する限り、経済は成長する」と言ってました。
人が生まれて、衣・食・住の生活をし、少しでも豊かになろうと努力するのだから、必ず経済は成長するという意味です。
「日本は人口減少でしょ」とおっしゃるかもしれませんが、輸出入を含めた世界市場で考えていくと、日本経済の発展の余地はまだまだあると思います。
おっと、ここは世界経済をお話ししたいのではなく、怖い怖いと言われる株式市場でも目線を長期に置けばリスクは軽減できるということを申し上げたいんです。
運用を考えるときは、数カ月より数年、数年より数十年と、落ち着いて構えて長期で見据えることがリスクを減らし、リターンを得る第一です。