<働・健①>「コロナ+働き方改革=業績低下」は仕方ない?
新型コロナウイルス感染が問題になってから約半年が過ぎました。
国内での新規感染者の波は穏やかになっており、なんとなく“過ぎたこと”のような錯覚をしそうですが、「ゼロにはなっていない」・「世界での増加は記録を塗り替えていっている」・「ワクチン、特効薬はできていない」…という現実は見過ごしてはダメですね。
日々の行動には細心の注意を払いながら、生活の満足度を下げない「工夫」は、まだまだしばらくは必要ですね。
では、これを企業経営という側面から見ていくとどうでしょう…。
特に、全国の中小零細企業の社長さん達が、こんな思考になっていたとしたら…
①春以降、コロナ対応には振り回されたな~
②お客さんも来てくれないし、営業に行かせることも控えなきゃ。
③従業員たちから感染者でないようにしなきゃいけないし…
④そういえば、「働き方改革」で有給休暇もとらせなきゃいけないし、
⑤いっそのこと、ごっそりと出勤を半分づつにして休ませるか…
⑥これで、「働き方改革」への対応はできそうだぞ!
⑦でも、おかげで売り上げも利益も大幅ダウンだな~
⑧まあ、仕方ないか…、また良くなる日もくるだろう…
…なんとも、いい社長さんですね。
ウイルス対策・働き方改革、ともにしっかりと対応してるわけですが、それで⑦⑧となって、「⑨会社倒産」なんてことになったら、従業員も顧客も“守った”ことにはならないですね。
こうやって活字にすると、皆さん「そりゃそうだ」と思われるでしょうが、現実に⑦⑧の段階でじっと我慢している“だけ”という経営者は多いのではないでしょうか。
これがいつまで続くのかがはっきりしていれば、それでもいいかもしれませんが、冒頭にも書いたように「まだまだ続く」「いつまで続くかわからない」というのがウイルスですから、ただ晴天を待つのではなく、「雨の日なら…、曇りの日なら…」という二の手・三の手を考えていかなきゃいけないのが経営者です。
業種・規模…、環境は個々に違うでしょう。
・在宅勤務は導入できるのか…、
・リモートワークで業績の維持はできるのか…、
・お客様との“対面”はどうするのか…、
…同時にいろんなことを考えながら、結果的に健全な経営を維持し、会社も従業員も、経営者自身も幸せであるという姿を作っていかなければなりません。
そこに欠かせないキーワードが「働き方改革」と「健康経営」です。
前述の④のように、ただただ法対応のために受け入れるという姿勢ではなく、“プラス材料”として加工していく姿勢が必要です。
これから新シリーズとして、『攻めの働き方改革・健康経営』をお話ししていこうと思います。
日々経営者の皆さんと接する皆さんも、自身が経営者になったつもりで考えてみてください。そしてお客様にお話ししてください。
では、次回から「働き方改革」「健康経営」ともに見つめなおしていきますね。