<働・健⑫>企業訪問時のアプローチトーク
ここまで、11回にわたって「健康経営・働き方改革」についてお話ししてきました。
今日は、このまとめとして、皆さんが企業を訪問した際のアプローチトークをいくつかご紹介していこうと思います。
ただ、最初に思っておいていただきたい点がありますので、ここはブレないでいただきたいと思います。
①企業経営に役立てる“情報提供”だという、自信を持つこと
②法令遵守のためだけの“守り”の策だけではなく、プラス効果を生む“攻め”の策でもあるというところまでお話しできること
③各地(県・市)によって支援策が異なるので、地元の内容をきちんと把握すること
④「健康経営」と「働き方改革」はセットにして取り組むべきとお話しできること
⑤“優良認定”の手続きまで、ちゃんとお手伝いができること
…です。
このアプローチからすぐに保険提案ができるという意識ではなく、広くアドバイザーになるんだという意識を持ってくださいね。
では、アプローチトークです。
<その①>コロナ話題から入る
・ウイルス感染の拡大も第三波になってますね。日本中どこでも心配なところですが、御社の防止対策はいかがですか?
・対策を万全にしているかどうかで、もし従業員さん等に感染が発生してしまった後の企業イメージは大きく左右されますからね。
・防止対策については、目に見える形でアピールされたほうが良いですよ。そうすることで、従業員さん達の参画意識は高まりますし、お客様はじめ広く社会に向けたメッセージにもなりますからね。
・そこで、「健康経営」という取り組みはご存知ですか? 感染症対策の項目はまさにコロナ対応に直結しますよ。
・せっかくいろんな対策をとられるのですから、「健康経営」という“目に見える”形でアピールされるべきですよ。
・感染防止対策として「在宅勤務」や「リモートワーク」が定着してきていますね、営業部門の皆さんも、お客様への訪問・面談には相当に気遣いされているのではないですか? いたしかたないことではありますが、それで従業員さん達のモチベーションが低下してしまったら、そのままでは会社にとってはマイナスですよね。
・従業員さん達の意識をそろえて、高めていくためには、社長さんご自身の強いリーダーシップを示されることが肝心です。そこをはっきりと伝える手段として「健康経営」は意義あるものですよ!
…例えばこんな感じでしょうか。
コロナ対応で、どうしても“小さく”なっていくモチベーション、“しょうがない”と思ってしまう意識…、従業員さん達に限らず、経営者までこんな方向性になってしまったら成長はありません。
会社がこの時代を生き抜くために、経営者の明確な方向性を示し、そこに向かって従業員さん達の目線をそろえていく“大義名分”として、「健康経営に取り組もう!」と声を上げることは、まさに今のタイミングだと思います。
では、次回は違う切り口からのアプローチトークを続けましょう。