FPの小ネタ

保険営業に役立つ小ネタ集

<働・健⑬>企業訪問時のアプローチトーク・その2

企業訪問をされている皆さんへ、前回は「健康経営・働き方改革導入提案へのアプローチトーク」として、「コロナ対策」の切り口からお話ししました。

今日は切り口を変えて、働き方改革への法対応」からアプローチしてみましょう。

 

まずそのためには、「働き方改革」についての“決まり事”をきちんと把握しておかなければなりません。

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この図は、以前(9月25日)にお話しした際の図ですので、詳細はそちらを再度ご覧ください。

“何を”、“いつから”求められるのか、それも中小企業にとってどうなのか…、ここが曖昧ではアプローチになりませんからね。

そして、何度も言うようですが、このアプローチは「守り」の策ですから、「対応できていなかったら会社として困る」ことになることをお話ししていかなければなりません。

そうすると、ここで安全配慮義務についてもお話しできる必要が生じますね。

これも以前の投稿(11月11日)を再度ご覧ください。

 

では…、

 

<その②>「働き方改革」法対応から入る

 

・残業時間の上限について法律上厳しくなりましたね。今年(2020年)の4月からですから、既に半年以上経過したわけですが、御社では影響等いかがですか?

 

・「月45時間」を意識されている会社は多いようですか、実は「年間360時間」という限度もあることはご存知ですか? 単純に割り算すると「月平均30時間」となり、1カ月を20日間として割ると「1日平均1.5時間」ということです。

これはなかなか重いですよ。

 

・これまでも「時間外労働の削減」や「有給休暇取得の促進」は求められてきましたが、なかなか浸透しなかったですよね。

でも、今回は“罰則規定”もありですから、これは放っておくわけにはいかないですよ。

 

・「有給休暇取得」についても、「従業員が取らないんだからしょうがないじゃん」というわけにはいかないですよ。“休ませること”が会社の「義務」になりますからね。

 

・じゃあ、残業削減も有給休暇取得も、会社としてやろうとすると、一番の「壁」になるのは何だと思います? 実は“従業員さん”なんですよ。帰らない・休まないという“習慣”になってしまってるようですね。

 

・そこを“力づく”で進めていこうとしたのでは、最初は良くても長続きはしません。大事なのは「最初は社長さんの強いトップダウン」、その次に「従業員さんを巻き込んだボトムアップ」、この両方をすることです。

 

・単に数字の上で「残業削減・有給休暇取得」が良化しただけでは、会社の業績総量は必ずダウンしますよね。数値を良化させながら業績を落とさないためには、「効率を見直して、生産性を上げる」ことが必要です。

 

・これが、言うのは簡単ですが一番大変なところです。従業員さん達も“いつもの流れ”を変えることには抵抗ありますからね。

 

・でも、これを成し遂げていくと、従業員さん達の満足度も高くなり、会社の“空気”も必ず良くなりますよ!

 

・実際に成果を挙げていらっしゃる事例をご覧になるのが近道だと思います。これは広島県のサイトなんですが(「ヒントひろしま」を見せて)、参考になる部分多いと思いますよ。

 

…いかがでしょうか、①「働き方改革への法対応」から入って、会社としての②「業務改善」、そして③「従業員の参画意識・意欲向上」によって④「生産性向上」に繋げていくということです。まさに、「守り」の先に「攻め」があるということですね

 

では、次回は「健康経営と働き方改革のセット導入」という切り口からアプローチしていきましょう。