【トピックス】景気回復の兆し?!
皆さんは「日銀短観」とか「DI」とか…、こんなニュース気にして見てますか?
テレビや新聞にも登場してくるニュース・数値ですので、目にする機会は沢山あるはずです。
でも、「難しそうなのでスルー…」してませんか?
このニュース、定期的に発表されるものですし、何と言っても経営者の皆さんは注意して見ているものですから、訪問の際の話材としてはぜひとも押さえておいていただきたいものです。
少しだけ、言葉の解説をしておきますと…、
【短観】 日本銀行が、四半期ごとに全国の約1万社を対象に行う景気調査です。
【DI】 短観に登場する数値ですが、「ポジティブ回答率-ネガティブ回答率」だと考えておいてください。例えば、今の景気を「良い」と答えた率が20%、「どちらともいえない」と答えた率が50%、「悪い」と答えた率が30%だとすると、20-30=Δ10ということになります。
更に、DIには「今」を答えた数値と、「将来」を答えた数値がありますので、この「見通し」、そして過去の調査結果からの「推移」を見ていくと、何となく“これから先どうなっていくのか…”が見えてきます。
さて、本題に戻りますね。
10月1日に発表された「短観(9月調査)」を見ると、コロナ禍による景気の悪化は、経済活動の再開によって確実に「底打ち」から「回復」の兆しを見せています。
「そんなの、都会の大企業でしょ、地方の零細である我々には関係ないし…」と言われるかもしれませんが、大きな波として見ていけば、これからの方向だということですし、何よりも“明るい話題”を届けることができるチャンスです。
ぜひ、「ご覧になりましたか?!」って、元気な声で話題として使ってくださいね。
私は広島にいますので、「中国地方」「広島県」の数値(=日銀広島支店発表)を見るのですが、ここからもう少しピックアップすると…、
★【概況】=厳しい状態が続いているものの、持ち直しの動きが見られている。
★【公共投資】=高水準で推移
★【輸出】=持ち直しの動き
★【設備投資】=弱い
★【住宅投資】=緩やかに減少
★【生産】=持ち直しの動き
★【先行き】=徐々に改善に向かう期待だが、ペースは緩やか
…こんな感じです。
そうすると、業界別にも方向が見えてきます。
★百貨店=売上持ち直し
★家電・スーパー・ドラッグストア・コンビニ=売上増加
★乗用車=売上持ち直し
★観光=持ち直しの兆し
…いかがですか? 良くなっている業種・良くなっていくであろう業種の会社に訪問する際、明るい話題として使えるでしょ!
では更に数値として良い部分をピックアップしてみますね。
…仮に、5人の人がいて、「今現在ポジティブ2人・ネガティブ3人」とするとDIは「Δ1」ですね。これが「先行きポジティブ3人・ネガティブ2人」に変化したとすると、DIは「+1」となり、この変化幅は「+2」ですね。
ということは、上の表で「変化幅+33」の業種は、「100社中、16~17社がプラス見通しに変わった」ということでしょ。
これは大きいですよ!
まだまだ上の表では「Δ」状態(=赤文字)が多いですが、変化幅の青文字を見ていくと、確実に回復の見通しを持っていることがわかりますね!