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保険営業に役立つ小ネタ集

<臨時号>「新型コロナウイルス特別貸付」体験しました

「税」をテーマのお話しを休憩して、今日は新型コロナウイルス対応に関してです。

 

テレビのニュース等では、毎日「給付金」「協力金」など数多くの報道がされていますね。

経済対策なのか、生活維持支援なのか…、「今の生活をこの10万円で乗り越えてください」というのに、閣議決定から国会まで1週間、それから手続きを始めて、給付は「5月中には“開始”」だそうです。

2~3月から収入が途絶えた人に、「4~5カ月後に給付する…」というのでは、「生活を維持して」という理屈にははまらないと思うんですけど…。

とまあ、文句言ってても早くはなりそうもないのでグチはこのあたりにして、既に動いている対策の一つである新型コロナウイルス特別貸付」を実際に体験しましたので、ここでご紹介しておこうと思います。

 

この貸付制度は、日本政策金融公庫が実施する特別貸付制度です。

下記にリンクを置きますが、事業を行う中小企業・個人事業主で、新型コロナウイルスの影響で売り上げが減少している方には特別な貸付をしますよという主旨です。

講師業の私にとって、今年に入って各種のセミナー・研修会が全て中止・延期となり、オファーはゼロという状態が続いています。

当然売り上げもゼロということですので、私も対象になるのかなと、日本政策金融公庫・広島支店に相談に行ってきました。

ここからは時系列で箇条書きにしますので、融資実行までの手順・日数などを注意してご覧ください。

 

①3月31日(火) 広島支店を訪問、アポなしで11時ごろ、支店には特段の行列もなく、スムーズに相談ブースに通される。

状況等お話しし、既存の「創業支援融資」との借り換えを提案され、申込書を作成。

②4月2日(木) 広島支店から郵便で「面談日程」を通知される

③4月9日(木) 指定の時間に広島支店訪問。この日は大勢の来店者、相談ブースは満員。

担当者に再度状況等を話し、前年度申告書・収支内訳書等を提出「判定まで2週間程度待ってください」と言われる。

④4月14日(火) 広島支店より郵便、融資決定の旨の通知と、正式な契約書・必要書類等を案内される。

同日、書類を完成させて発送、翌日には届いたはず。

⑤4月20日(月) 融資実行

 

最初の訪問である①から、融資実行の⑤まで、カレンダーでは20日間、営業日では14日間という日数です。③から④に通常なら2週間はかかるところ、今回は4日程度で進んだというスピードでしたから、相当に早かったと思います。

 

この融資、ポイントが2点あります。

まずは「据置期間」が設定できるということ。

この間は、利息のみの支払いで、元本部分の返済はありません。

売上が減少し、出口が見えない状態ですから、この据置期間は助かります。

そしてもう1点「利子補給」が予定されているということ。

補正予算の通過が前提ですが、「3年間の利息」について補給される予定であり、実質この間は“無利息”での融資になるということです。

 

利子補給の決定を待つのではなく、このスピード感で融資を先に実行してくれたのは本当にありがたいですね。

「借りるということは返さなきゃいけないし…」とか、「手続きが面倒くさそうだし…」というような理由から躊躇されている方もあるのではないでしょうか?

でも、お話ししたスピードで、「3年間の無利息融資」が使えるとなったら、これは使わない手はないと思いますよ。

 

皆さんのお客様にもぜひお話ししてあげてくださいね。

↓ 制度の詳細はコチラ

新型コロナウイルス感染症特別貸付|日本政策金融公庫